役員名簿
代表理事 保田 淳子からのメッセージ
もしあなたの職場の労働環境やケアの質を変えたいと思うなら、、、、
「ノーリフト®」の理念を今すぐ取り入れませんか?
「この仕事をしていたら腰痛は仕方がない。」
「機械で人を移乗するなんて・・・」
それが、2003年オーストラリアに留学した時の私の正直な気持ちでした。
しかし、オーストラリアの看護連盟で1998年からノーリフト・ノーリフティングを指導していたジャネットに2005年、出会って変わりました。
“腰痛は職業病であってはいけない”
“変えられないじゃなくて、現場から変わらないといけない”
“ボディメカニクスでは、腰痛予防はできない”
彼女は、オーストラリアの看護師の腰痛予防対策への取り組みが1998年から変わってきたことを熱く強く語ってくれました。
また、私は身体アセスメントもなく人力のみで移乗することによって褥瘡・拘縮等が悪化していくことに気が付いていませんでした。
2008年日本に帰ってきてから病院や施設を訪問して驚いたのが、ケアを受けている人たち(患者・利用者)が寝かせきりになっていたり、拘縮で身体か固くなってしまっていることでした。
日本の患者さんやご家族の許可をいただきたくさんの写真をオーストラリアに送り、意見交換を求めました。
なぜならオーストラリアの5年間の滞在で日本の患者さんのような拘縮をもっている人を見なかったからです。
オーストラリアの看護師達の答えは、明確でした。
「ケアの怠慢でしょ!」といわれました。
しかし、日本でも働いたことがある私は、言い返しました。
「私たちは一生懸命ケアをしている」と・・・
その後に返ってきた言葉に・・・私は衝撃を受けました。
彼らは口々に「一生懸命の方向が間違っているのではないか?」と言ったのです。
一生懸命ケアしているつもりでケアの質を落としていた。
その上自分が腰痛を持つことで患者になっていることにも気が付いていなかった。
看護師なのに・・・患者の家族だったのに・・・知らなかった。
大切なこと・・・看護師が腰痛をもつような力任せなケアの場面では、患者さんはもっとしんどいのだということ。
日本では、職場でも、学校でも、教えない。だからこそ今ここで伝えたい。
「ノーリフト®」の理念を・・・もしあなたの職場の労働環境やケアの質を変えたいと思うなら、今すぐ取り入れませんか?